朝と夕方に池上を飛び回るカトリマンマ。地元の方に、4時過ぎからと聞いていた、稲刈り後の田んぼに行く。たまたま同行させていただいた徳島県のY氏と撮影。氏によると以前よりだいぶ減っているとのこと。4時半頃からボツボツ産卵に訪れるのが見られ、5時頃にはいくつか見られた。それでも、志段味に比べればパラダイス、いまだ志段味ではまっとうな写真が撮れていない。翌日、交尾を探そうとしたが、見つけられなっかた。
カテゴリー: 南のトンボ
カラスヤンマ
昼間は、はるか上空を飛ぶ♀、とてもカメラで捉えることができない。♂は、時折川に水を飲みに来るようである。夕方近くになると、高い所に♂♀とも集まってくるのが、観察できた。その中でペアができ、木に止まっているのが、上の写真。 2022年 集団飛翔を探すが、まったく見られない。多くて一瞬3頭が、視野の中に入るのがせいぜいであった。細流で数mの間を繰り返し飛翔する♂を2度観察した。相変わらず水を飲みに来る(もしかして水浴び) ♂を何回も観察したが、1度だけ♀も見られた。♀がゆっくり水面に近づいてきたので、産卵かと期待したが、オオシオカラトンボに邪魔をされ、遠ざかってしまった。
キイロハラビロトンボ
2014年、数枚写真を撮ったのみで、忘れていた存在だったが、今回5月に西表を訪れることとなり、天気の良い日に撮りに行こうと思っていた。良い天気がなく日が過ぎていき渓流に入っていた日、急速に天候が回復したため、急遽場所移動。目的のキイロハラビロトンボの♀を目視。あっちへ行ったり、こっちへ行ったりと写真を撮らしてくれない。そこへ♂が現れると♀は姿を消してしまった。その♂を写真に収め、少し離れたところでもう1頭♂を見つけた。休憩所につくと先ほどあったクワガタ屋さんが見え、なかなか見つけられないコクワガタを探し夜の12時まで頑張るとのこと、クワガタ探しの時ボウフラと共にキイロハラビロトンボのヤゴを見たことなどの話を聞き下山、もう夕方となりその時点で本種を見ることはなかった。
コシキトゲオトンボ
フェリーで、上甑島へ、何となく車を走らせていると遠目木山登山口の表示が目に入りそちらに向かう。登山口に車を停めるスペースがなく、そのまま進むとらしいとこを発見。♂1頭を見つけ、その上がよさそうだがちょと自信がなく断念。車を走らせこれと思うところを当たるが見つからず。見晴らしの良い所だけ何故か草刈りをされていた。そこも過ぎ、1回りしたぐらいのところで、良さげな所と思ったら車の前にコシキトゲオトンボ。ここで粘ることに。上からの流れが、道沿いの水路に流れているがそこにもポツポツと♂が見られる。翌日も同所に、交尾10:19から10:27まで、その後産卵するが、すぐにどこかに行ってしまった。6月11日、中甑島で探すも、雨の影響もあったのか、見つけることができず終わる。一番下は、発生地の写真。
コシブトトンボ
小さいが、コフキヒメイトトンボなどに比べれば見つけやすい。草があり、明るい水が僅かにある湿地様のところで見られる。下の写真では、上の青っぽい個体が警護する♂、下の黄色っぽい個体が産卵する♀、この観察では、交尾は短くすぐに産卵に移行した。
コナカハグロトンボ
石垣島と西表島に生息する。水田にある小川から山中の渓谷まで幅広く生息する。下流域では、アカナガイトトンボ、中上流域では、クロイワカワトンボ、チビカワトンボなどと混生することがある。朝7時ごろには、もう♂が川で見られ、日の当たる流れの緩い石が顔を出しているような人気のところでは、小競り合いが絶えない。(写真上から4番目)、昼前後2時間ぐらいに交尾が行われるが、午後に多い。ふきんの小枝、岩などに止まり数分行われる。産卵は、1回しか確認していないが、このケースは、♀が単独で飛来し、すぐそばにいた♂なにも興味を示さなかった。水をせき止めてあった板の裏側ですごい水圧の中14:43から1時間33分もの間場所を移動しながら産卵を続けた。川での♂たちの喧噪も、3時頃には静まり、たたずんでいるが、午後5時前にはコナカハグロトンボの姿は、川から見られなくなる。
コフキショウジョウトンボ
樹林帯の湿地・水たまり・田んぼ横の水路などで、八重山ではどの時期でも見られる。上の写真は、テリトリーを見張る♂、真ん中は産卵行動の♀と、それを警護する♂、下は産卵する♀(思いっきり水面をすくう感じ)。
コフキヒメイトトンボ
止水の草地に見られる。大宜味村では、コンクールで固められた緩いながれの川に土が溜まり、その草地に発生していた。一番下の写真のように、名前の通り、成熟すると♂は白い粉を吹く。
サイジョウチョウトンボ
2023年10月から西表島で見られるようになったとお聞きしたサイジョウチョウトンボ。少しうろうろしただけだ3か所で確認できたことからすでに広範囲で生息しているものと推測される。ベッコウチョウトンボに追われることが、あったり(写真)、ベッコウチョウトンボと交尾態となって飛翔するところも確認している。また、ベッコウチョウトンボの群れに混じって飛翔、休憩を繰り返すサイジョウチョウトンボも見られた。
サキシマヤマトンボ
朝8:00頃と夕方5:30~の僅かな時間に飛翔する。原因はわからないが、まったく見られない日もある。曇りの日などは3時頃から単発的な飛翔が見られる。2023年は、4月下旬まで朝に飛翔が見られたが、今年2024年は温度が高く発生が早かったためか4月17日から入ったが朝の飛翔は全く見られなかった。♀は、2021年5月20日石垣島で産卵に来たらしい個体を確認したのみで、その後まったく見られていない。