アオナガイトトンボ

与那国島にのみ生息する。前年10月に訪れた時には、まったく姿を見ることができなかった。与那国島の渇水時には田原川のみが、水を湛えており、水源地に給水にトラックが、ひっきりなしにやってくる。比川では、夕刻オオメトンボを見ることができる。

アカスジベッコウトンボ

最近定着した感がある本種。八重山諸島では、普通に見られるようになった。上の写真は、羽化して間もないものと思われる。コフキショウジョウトンボぐらいしかいない過酷な環境でも発生しているようで、下の写真は、カンピラそばの岩盤にわずかにある水辺に産卵している。また、道路わきの水の溜まったところでも本種を見ることができる。アカスジベッコウトンボの交尾を観察することは、よくあるが、写真を撮るとなると、なかなか難しい。飛翔しながらで終わることもあるし、止まってもとても短い時間。短さは、コシブトトンボと同等か。

アカナガイトトンボ

川又は池の流れ込みのやや暗い所で見つかる。連結している本種を見つけたので、写真を撮っていると、羽化して間もない一番下の個体を見つけることができた。

アマミサナエ(オキナワサナエ)

 

ちょうどこの時、羽化したてでやや高い所に止まる本種を発見、近くに他の白い個体も止まっていた。木の下の上流域の細流に目をやると流れの無い岸そばにヤゴガラを3つ、見つけることができた。下2枚、フナンギョの滝に行ってみたが、荒涼としており、いたのはリュウキュウハグロトンボのみ、アマミトゲオトンボを探し、何となく入った川にで林道で見つけた、奄美の個体は、複眼が青い。

アメイロトンボ

 

主に夕刻に飛び回る。早朝も活動するが、時間が短い。写真の南大東島や本島、石垣島などでは、池で観察しているが、与那国島はやや流れの緩い川で見つけた。観察では、交尾中止まることなく、数秒で終わる。その後すぐに♂が警戒する中、産卵を始める。曇りの日には、3時ごろから翔び始める。どちらかと言うと、開けた所を好み、林間に完全に覆われた所では、本種を見ることはない。(オオメトンボが見られる。)ちなみに、産卵の写真は、サトウキビ畑に囲まれた人工的な池。

イリオモテミナミヤンマ

なかなか写真を撮らせてもらえなかったイリオモテミナミヤンマ。好条件が来た。前日雨、午前少雨、午後曇り無風、途中トンボ屋さんと出会い一緒に歩く、カミキリ屋さんと会い、それらしきトンボが翔んでいたと聞きそこで待つこと約15分、これまでのウスバキトンボ3頭に加え、出ましたイリオモテミナミヤンマ(♀)。しばらくすると、ヒメハネビロトンボ、もう1頭イリオモテミナミヤンマ(♂)追加。2人で、連写16:30頃、腹を満たしたトンボたちは翔ばなくなり終了。

オオキイロトンボ

 

図鑑では、沖縄本島・石垣島・西表島などが生息地として挙げられているが、これまで石垣島では1回のみ、西表島ではお目にかかったことがない。高所を飛ぶ本種を、観察することがある。(写真上) 池では、昼前頃生殖活動が観察できる。(写真中)産卵は、連結産卵・警護産卵・単独産卵が見られる。

オオギンヤンマ

初めて目にしたのは、与那国島で夕暮れのころ優雅にとぶでかいトンボだった、この一枚が唯一の写真となった、残念ながら翌日も粘ったが見られなかった。それ以降お目に掛かることなく、石垣島で発生地があると聞いて探したがわからず、小笠原に行った時、3頭ほどの♂を見つけ写真を撮るがあまりまっとうなものが取れず、最後の日と思うものの天気が悪くあきらめる。西表では、ウミアカトンボが見つけられず毎回確認している田んぼ周辺で初めてお目にかかれ喜んでいると、らしきトンボが川沿いをとぶ。連写しやっとまっとうな写真が撮れた。西表は、ウミアカトンボと共にオオギンヤンマも一時的な飛来ではないかと思われるが、父島は、一瞬で3頭目撃しており、定着の可能性が高いと思われる。

オオメトンボ

夕刻のトンボ。沖縄本島、南大東島、石垣島、西表島、与那国島で確認している。初めて本種を見たのは、与那国島の樹林帯の流れ、暗闇の中、縦横無尽に飛ぶためまったく手が出なかった。開放水面では、水際を飛ぶことが分かり、やっとカメラに収めることができた。飛びながらの交尾時間は数秒(写真上から2番目)、その後♀単独で産卵産卵に入った(写真中)。産卵は、水面近くの植物、浮遊物などに沿って行われる。単独産卵では、産卵中に♂にさらわれていくことがあり、♂が警護産卵をすること(写真一番下、右上が♂)もある。産卵は、あちこちで行われる場合と、一か所で行われる場合があるが、一か所の場合左右に翔びながら、1回づつ産卵を繰り返す。その場合、水面近くになると下から2番目のような姿勢をとる。曇りの日には、早くから水辺にあらわれる。開放的な所で本種を見ることはなく、樹林帯のある水辺のみに生息する。