ハナダカトンボ

35年前、きれいな水の流れる細流があった記憶をたどり、探すが見つからない。その後らしきは見つかるが。その後、あちこち流れを探し島内をめぐる、1日半かけ2か所のみ見つかる。他は水の流れがない。ダム下で、アオモンイトトンボを見つけたのみ。もう一度、記憶の所を探すと、少し上に道らしきがある。そこをたどると「ありました」。あまりに貧相な流れとなり、濁りがある。その中で、ここかなと思う所でやっと見つけられた。ヤエヤマハナダカトンボと違いまったく近づけない。白いレンズだと構えただけで、飛んで行ってしまう。残念ながら、♀にはお目に掛かれなかった。

ハネナガチョウトンボ

日本では、奄美大島の大和村 フォレストポリスのみに生息する。なお、本種のみならずフォレストポリス内のすべての生物が保護されている。交尾は、静止して1分以上続く。産卵(一番下)ちょと見にくいが、交尾後すぐにおおむね単独で行われる。わずかに♂が、警護することもある。交尾・産卵時間に明確なものは、見いだされない。他のトンボが、飛翔しないような曇りでも、本種は活動している。♂同士が出会うと追尾しながら池から遠くに離れる。

ヒナヤマトンボ

大阪在住のH氏、なぜかよく会う、2023年も国頭村で同宿となった。彼に昨年ポイントを教えてもらった。1日目は、あっさりとお目に掛かれたが、結局5日中2日のみ、天候の影響もあったかもしれないが、よくわからない。午後4時前後の僅かな時間、捕食活動だろうか、やや上空を行ったり来たりしていた。

ヒヌマイトトンボ

これまでN氏の助言などから、東海地方で探していたが、残念ながら見つからず、確実な兵庫県豊岡市に出かける。木道があるが、だいぶ傷んでおり、ステンレスの木ねじが出ていたりとちょっと気お付けないと危ない。もっとも活動的なのは午前8時台、この時間帯に交尾が見られる。それ以外の時間は動きが少ない。同所にアオモンイトトンボ・アジアイトトンボも見られるが、それらは明るい場所を好む。ヒヌマイトトンボはやや暗いアシの間、またはその周辺の低い所で見られた。残念ながら、産卵を見ることはできなかった。

 

ヒメイトトンボ

止水の草地で見つけられる。コフキヒメイトトンボと、混生していることが多く、本種のほうが少ない。図鑑では、石垣島・西表島にも生息しているはずだが、見つけられていない。現時点で、確認できているのは、ここと南大東島のみ。

ヒメキトンボ

図鑑では、石垣島のほか、西表島・与那国島などの記載があるが、少ない経験では石垣島以外で見たことがない。よくわからないが、どこの池にいる、というものでもない。池のふちのある枝などに止まっていることが、多い。

ヒメトンボ

水辺よりも明るい草地で見かけることが多い。写真中・下の観察では♂のテリトリーにやってきた♀とすぐに交尾(写真中)、交尾時間は短くない。そのご♀は単独で産卵をはじめた(写真下)。

ヒメハネビロトンボ

八重山諸島の池で、数は少ないがよくみられる。産卵が、複雑で連結していた♀が一度解かれ、水面に産卵管をつけ(写真下)、それが終わるとその都度♂が、ピックアップを繰り替えす。