アサヒナカワトンボ

4月下旬から5月に、志段味地区では、細流にみられ、ニホンカワトンボと混生するところもある。流れから離れた日当たりの良い山中でも、観察できる。

シロオビカワトンボ(クロイワカワトンボ)

石垣島と西表島の上流域、川沿いのほか、山道沿いで見られる。川では、コナカハグロトンボ、チビカワトンボなどと混生することがある。産卵は、単独で行われる(写真上から2番目)ことが多いが、♂の警護がつく(写真上から3番目)こともある(月刊むしに投稿済み)。水中の石・木の枝などに、数分から10分程度かけて行われる。警護がつかない場合、産卵中の♀に♂がアタックしてくる(写真上から4番目)ことがある。交尾は、付近の岩などに止まり行われる。他のトンボが、川から姿を消す5時過ぎでも、産卵・交尾活動が見られる。6時過ぎには、シロオビカワトンボも川での活動が見られなくなる。

ミヤマカワトンボ

6月から8月に、川の中・上流域で見られる。これまで、産卵を見ることがなっかた。何と、それは他のカワトンボ科と違い、産卵が夕方であることだった。初めは、水中に潜らず短時間で植物に産卵するのを観察したが、遅い時間になると完全に水中に潜る個体や写真のように翅のみが水面に出て産卵する様子が見られた。このような状態での産卵は、1時間以上続いた。

リュウキュウハグロトンボ

 

どちらかと言うと、大きな川のやや流れの緩い所で見られる。その中でも流れの無い水中の草に産卵するのを観察できた。メス単独での産卵が多いが、オスが警護する産卵も見られた。

奄美大島での産卵の観察。偶然、目の前の沈木に♀が訪れ産卵を始める。徐々に後ずさりしながら、最後には翅の半分を残し水中に入りさんらんをつづける、約5分間の出来事であった。