オオギンヤンマ

初めて目にしたのは、与那国島で夕暮れのころ優雅にとぶでかいトンボだった、この一枚が唯一の写真となった、残念ながら翌日も粘ったが見られなかった。それ以降お目に掛かることなく、石垣島で発生地があると聞いて探したがわからず、小笠原に行った時、3頭ほどの♂を見つけ写真を撮るがあまりまっとうなものが取れず、最後の日と思うものの天気が悪くあきらめる。西表では、ウミアカトンボが見つけられず毎回確認している田んぼ周辺で初めてお目にかかれ喜んでいると、らしきトンボが川沿いをとぶ。連写しやっとまっとうな写真が撮れた。西表は、ウミアカトンボと共にオオギンヤンマも一時的な飛来ではないかと思われるが、父島は、一瞬で3頭目撃しており、定着の可能性が高いと思われる。

コナカハグロトンボ

石垣島と西表島に生息する。水田にある小川から山中の渓谷まで幅広く生息する。下流域では、アカナガイトトンボ、中上流域では、クロイワカワトンボ、チビカワトンボなどと混生することがある。朝7時ごろには、もう♂が川で見られ、日の当たる流れの緩い石が顔を出しているような人気のところでは、小競り合いが絶えない。(写真上から4番目)、昼前後2時間ぐらいに交尾が行われるが、午後に多い。ふきんの小枝、岩などに止まり数分行われる。産卵は、1回しか確認していないが、このケースは、♀が単独で飛来し、すぐそばにいた♂なにも興味を示さなかった。水をせき止めてあった板の裏側ですごい水圧の中14:43から1時間33分もの間場所を移動しながら産卵を続けた。川での♂たちの喧噪も、3時頃には静まり、たたずんでいるが、午後5時前にはコナカハグロトンボの姿は、川から見られなくなる。

 

シロオビカワトンボ(クロイワカワトンボ)

石垣島と西表島の上流域、川沿いのほか、山道沿いで見られる。川では、コナカハグロトンボ、チビカワトンボなどと混生することがある。産卵は、単独で行われる(写真上から2番目)ことが多いが、♂の警護がつく(写真上から3番目)こともある(月刊むしに投稿済み)。水中の石・木の枝などに、数分から10分程度かけて行われる。警護がつかない場合、産卵中の♀に♂がアタックしてくる(写真上から4番目)ことがある。交尾は、付近の岩などに止まり行われる。他のトンボが、川から姿を消す5時過ぎでも、産卵・交尾活動が見られる。6時過ぎには、シロオビカワトンボも川での活動が見られなくなる。

ヒメトンボ

水辺よりも明るい草地で見かけることが多い。写真中・下の観察では♂のテリトリーにやってきた♀とすぐに交尾(写真中)、交尾時間は短くない。そのご♀は単独で産卵をはじめた(写真下)。

ホソアカトンボ

樹林帯の止水域、西表島で観察できるが、なかなかお目にかかれなかった。8月に訪れると、沢山のホソアカトンボに巡り合うことができた。やや暗い池で、交尾時間は非常に短く、木の枝や葉に止まるが、数秒、その後産卵に移る場合が多いが、打水産卵(一番下の写真)を数回するだけで、これも短い。