アマミサナエ(オキナワサナエ)

 

ちょうどこの時、羽化したてでやや高い所に止まる本種を発見、近くに他の白い個体も止まっていた。木の下の上流域の細流に目をやると流れの無い岸そばにヤゴガラを3つ、見つけることができた。下2枚、フナンギョの滝に行ってみたが、荒涼としており、いたのはリュウキュウハグロトンボのみ、アマミトゲオトンボを探し、何となく入った川にで林道で見つけた、奄美の個体は、複眼が青い。

アマミトゲオトンボ

源流域にすむヤマイトトンボ科、上の写真は上流域の細流で見つけた♂、下2つは山道わきの水がわずかに流れるところで見つけた♀、真ん中の写真は産卵中。水が流れる山肌でも、何処にでも居るようではなく、光が入り植物が育っており、産卵するような落ち葉などが貯まる所に集まるようである。午前中には見られず、昼過ぎから4時頃までに水辺で見られる。

コシキトゲオトンボ

フェリーで、上甑島へ、何となく車を走らせていると遠目木山登山口の表示が目に入りそちらに向かう。登山口に車を停めるスペースがなく、そのまま進むとらしいとこを発見。♂1頭を見つけ、その上がよさそうだがちょと自信がなく断念。車を走らせこれと思うところを当たるが見つからず。見晴らしの良い所だけ何故か草刈りをされていた。そこも過ぎ、1回りしたぐらいのところで、良さげな所と思ったら車の前にコシキトゲオトンボ。ここで粘ることに。上からの流れが、道沿いの水路に流れているがそこにもポツポツと♂が見られる。翌日も同所に、交尾10:19から10:27まで、その後産卵するが、すぐにどこかに行ってしまった。6月11日、中甑島で探すも、雨の影響もあったのか、見つけることができず終わる。一番下は、発生地の写真。

 

 

タイワンシオカラトンボ

タイワンシオカラトンボは、これまで奄美大島で2連敗中、オオシオカラトンボを沢山見てきた。今回は、妻のお供なのであまり時間が取れなっかたが、やっと本種を見つけることができた。27日は、時間をもらい地図上で目星をつけたところに車を進めるが、途中で許可車以外進入禁止であきらめる。もう一か所は、カーナビ表示が、どんどん道を外れていく、戻り別の道を行くもまた同じ。ちょっとよさげな所があり待つが全くでない。ここで昼食。カーナビを適当にいじり、目星を付けると、途中それらしきを発見。オオシオカラトンボに交じりタイワンシオカラトンボ1♂確認。明らかにオオシオカラトンボより小さく、やや色が薄い感じがする。時々タイワンシオカラトンボがちょっかいをかけてくるが、かわしながら縄張りを保持していた。翌日、妻のお供で車を走らせているとよさげな場所を発見。昨日と同様タイワンシオカラトンボ1♂確認。

ハネナガチョウトンボ

日本では、奄美大島の大和村 フォレストポリスのみに生息する。なお、本種のみならずフォレストポリス内のすべての生物が保護されている。交尾は、静止して1分以上続く。産卵(一番下)ちょと見にくいが、交尾後すぐにおおむね単独で行われる。わずかに♂が、警護することもある。交尾・産卵時間に明確なものは、見いだされない。他のトンボが、飛翔しないような曇りでも、本種は活動している。♂同士が出会うと追尾しながら池から遠くに離れる。

ヤクシマトゲオトンボ

いちき串木野市の五反田川支流で、ヤクシマトゲオトンボを見つける。後日同じ場所に入ろうとしたが連日の雨で増水、入川をあきらめる。その後、大分に移動、佐伯市内で探すも、♂1頭のみ、宇佐市に移動、福貴野の滝から岳切渓谷方向へ車を走らせているとよさげな所を発見。そばに車を停める十分なすぺーすもあり、しばしここで過ごす。9:59交尾しているヤクシマトゲオトンボ発見、10:07まで続く、その後少し休憩があって産卵開始、写真の枝に産卵後、ゼニゴケに長時間産卵を繰り返していた。下の写真は、発生地。いずれの発生地も、僅かばかりの水がながれており、産卵する植物があるところのようだ。

リュウキュウハグロトンボ

 

どちらかと言うと、大きな川のやや流れの緩い所で見られる。その中でも流れの無い水中の草に産卵するのを観察できた。メス単独での産卵が多いが、オスが警護する産卵も見られた。

奄美大島での産卵の観察。偶然、目の前の沈木に♀が訪れ産卵を始める。徐々に後ずさりしながら、最後には翅の半分を残し水中に入りさんらんをつづける、約5分間の出来事であった。

リュウキュウルリモントンボ(アマミルリモントンボ)

山深い現流域で、観察できる。原河大川の支流へヤンバルトゲオトンボを探しに行ったときは、下流からリュウキュウハグロトンボ、オキナワオジロサナエ、本種、そして最上流にヤンバルトゲオトンボを見ることができた。

奄美大島のものは、亜種アマミルリモントンボとされ末端、腹部第10節が青。2018.7.18の観察では、湿ったコケ・落ち葉・木などに次々と約10分間の連結産卵があった。