初め、入笠山に行ってみたが、1日いても、らしいのを2回見ただけで、どうもよくない。もう1日粘るも全くだめなため、乗鞍高原に移動。やっと、見ることができた。朝8時過ぎから11時頃までと、午後3時頃岸沿いに飛ぶホソミモリトンボ♂が、上の写真。岸際に止まる黒いトンボを見つけたので、本種の♀かと期待したが、残念ながらムツアカネだった。
ホンサナエ
5月ごろ、見られる。大石に数頭が縄張りを保持していた。2018年、矢作川にて羽化を観察。上からヤゴを発見(1枚目写真)、その後少し移動し定位、胸部背面が裂開(2枚目写真)、しばらく休止状態(3枚目写真)、脱出(4枚目写真)、水分排出(5枚目写真)、翅が伸びきる、♀と確認できる(6枚目写真)、その後すぐ翅が開き対岸に飛び去る。(写真取れず)
マイコアカネ
めったにお目にかかれないマイコアカネ、才戸流れの湿地のみに確認できていたが、2015.2016年の発掘調査に伴う排水が行われたため、絶滅の可能性が高い。
マイコアカネ(静岡県)
志段味では、見つけられなくなった本種。この地では、多くはないが安定的に発生しているらしい。
マダラナニワトンボ
池に戻ってくるのは、10月から11月。昼頃が、産卵に忙しい。一番上の写真は正に卵が落とされようとしているところ。(見にくいときは、拡大してみて下さい。)
マダラヤンマ
最盛期をやや過ぎているためか、すぐに止まる個体が多かった。
マユタテアカネ
7月の羽化後、9月から10月にかけて、水辺に現れる。志段味地区内に、広く分布する。本種を含め、アカトンボの仲間は、昼頃に交尾・産卵をする。
マルタンヤンマ
いることは、わかっていたがなかなかお会いできなかったマルタンヤンマ。これまで、らしい影を上空に見上げるだけだった。出会いは突然。マルタンヤンマが、一瞬目に飛び込んできたが、消えた。 ? ? オオシオカラトンボの♀と間違えた。そんな馬鹿な。よくみると、ミクリのあいだから僅かに見えた。産卵に来ているようだ。発見10:42、それからあちこちと場所を変えながらミクリに止まり産卵を続け10:46に終了、マルタンヤンマは姿を消した。これまで、上空を見上げるばかりだったが、2024年はそこそこ低い所を黄昏飛翔する本種を見ることができた。例年は、30分ぐらいで2~3回見られればいいほうだったが、視野の中に2~3頭を確認することもあった。
マンシュウイトトンボ
図鑑には、生息地「池沼」とあるが、見つけたのは細流の付近、たしかにそばに池はあったが。
ミナミトンボ
2022年、西表島でお会いした、日本のトンボは概ね採取したといわれる方から、ミナミトンボは、3月下旬から4月上旬がいいと教えられた。図鑑の朝夕の薄暮時、に惑わされ、見つけられない。3か所目でミナミトンボ発見。緩やかな流れで、早い時間で11時過ぎ、14:30~16:30ぐらいが一番活発。なお、曇っていると見られない。交尾は、4/4 14:30、4/5 16:30 の2回確認できたが、4/4はすぐに見失う。4/6は、交尾状態のまま止まるところを探しているのか、飛び回り暫くして草に止まる。交尾時間は、リュウキュウトンボより短い。その後、産卵することなく、居なくなった。♂は、ベニトンボと衝突することがあったが、意気消沈するのか、暫く水辺にもどってこなかった。同種のミナミトンボは、追い返していた。5月、活動時間がやや変わっていた。晴天時は8:30~11:00頃、14:00~17:00過ぎ頃まで、そして4月は川沿いの飛翔のみであったが、夕方は広い範囲を飛翔していた。これからも季節が変わると活動時間が変わっていくのだろうか。