志段味では、見られることもあるが、一時的な飛来と思われ、交尾産卵を観察したことがない。この写真のペアでは、交尾時間は短くなく、交尾後連結で打水産卵を観察した。
ノシメトンボ
6月に羽化後、9月から10月にかけて、水辺でみられる。
ハグロトンボ
7月から9月にかけて、みられる。流れのある、日の当たらないところに集まる。以前は、穴ケ洞あたりでたくさんいたが、区画整理で全滅してしまった。未だ交尾・産卵を観察したことがない。
ハッチョウトンボ
6月から8月にかけて見られる。早い年は、5月下旬から。モウセンゴケのあるような湿地に生息している。志段味地区では、3か所の生息地があったが、下志段味の発生地は2013年6月に確認できたが、7月以降確認ができていない。また、過去に記録のある安田池での生息は、確認できない。
ハナダカトンボ
35年前、きれいな水の流れる細流があった記憶をたどり、探すが見つからない。その後らしきは見つかるが。その後、あちこち流れを探し島内をめぐる、1日半かけ2か所のみ見つかる。他は水の流れがない。ダム下で、アオモンイトトンボを見つけたのみ。もう一度、記憶の所を探すと、少し上に道らしきがある。そこをたどると「ありました」。あまりに貧相な流れとなり、濁りがある。その中で、ここかなと思う所でやっと見つけられた。ヤエヤマハナダカトンボと違いまったく近づけない。白いレンズだと構えただけで、飛んで行ってしまう。残念ながら、♀にはお目に掛かれなかった。
ハネナガチョウトンボ
日本では、奄美大島の大和村 フォレストポリスのみに生息する。なお、本種のみならずフォレストポリス内のすべての生物が保護されている。交尾は、静止して1分以上続く。産卵(一番下)ちょと見にくいが、交尾後すぐにおおむね単独で行われる。わずかに♂が、警護することもある。交尾・産卵時間に明確なものは、見いだされない。他のトンボが、飛翔しないような曇りでも、本種は活動している。♂同士が出会うと追尾しながら池から遠くに離れる。
ハネビロエゾトンボ
以前から気になっていたが、他のトンボが忙しくスルーしていたが、目的のトンボが芳しくなく、探してみることにすると、あっけなく遭遇。生息環境は、山間の緩やかな流れの細流、3日間の観察では午後12時過ぎから4時頃までが、活動時間。細流を翔ぶオニヤンマやコシボソヤンマは、川の流れに沿い行ったり来たりするが、それとは明らかに異なり山道を飛んで行ったり、目線より高い所を飛んだりと撮影者泣かせでミルンヤンマに近い飛び方か。交尾は、出合頭に♂が♀を上空へ連れ去る。一つの観察では、15:54交尾で舞い上がり、16:05に♂♀別々に川に戻ってきた。その後16:15♀が産卵、水を含ませ、コケに水と共に卵を飛ばしていた。別のケースでは、13:41産卵中の♀を♂が連れ去り、13:46に戻ってきたが、その後の産卵は確認できなかった。
ハネビロトンボ
沖縄本島などの池で見られる、八重山諸島で見つけることはむつかしいと思われる。下の写真、たまたま近くの枝に止まったもの、交尾時間はたいへん長いものだった。
ハラビロトンボ
5月から夏にかけて、湿地様のところでは、どこにでも見られる。オスは、薄い青から黒っぽい色に変化していくが、メスは成熟しても大きく色は変わらず黄色っぽい体色をしている。
ハラボソトンボ
日当たりのいい池などで、普通に見られる。沖縄では、どの時期でも見られる。交尾は、草などに止まり行われ、時間は長い。(写真下)